Mixhibition
Mixhibition
2021 F/W Style Sample
新たなるワードローブの発見で、スタイリングの幅が広がる次なるシーズンへの過渡期。うちなる高揚感に導かれるように、服に息吹を与える一手にフォーカス。予定調和ではつまらない。意表をついた4つのアプローチで攻略。
NEW SILHOUETTE
縦に流れる「心地よくキレイ」
やわらかな質感と余白のあるフォルム。
それらを縦に落とした「流れのいい服」は、
飾り立てずともその相対的なシルエットだけでサマになる。
心地いいからこそ折り目正しく。
バランスを見据えた、余裕のある美形シルエットの作り方。
「なびかせるIライン」
シャープな「縦感」に表情を添える プリーツの優美な躍動感
シックなIラインを味方につけて、わかりやすく「なびいて揺れる」スカートの特性をダイレクトに楽しんでみる。フォルムだけで華やぐ存在だから、ブラックトップスとカーキスカートのダークトーンでも十分映える。
前だけじゃなく、サイドや後ろにも自由に揺れるニュアンスさえも、様変わりする表情として作用するスカート。ほのかにツヤをはらむことで、バイカラーの遊び心にも品格が。
「視覚で惑わすVネック」
ドラマティックな赤にひそむ
あざといまでにセンシュアルなV
ストレートに縦に流れるシルエットを、律するかのようにくっきりとあしらったVネックライン。わずかに見せるデコルテが、鮮烈な赤の強さをやわらげてくれる。
ときにメリハリを要する縦に長いワンピースに、抑揚をつける意味でもVネックは効果的。女性らしさを助長する赤の場合、胸元まで届かないぐらいの深さが上品さを維持するカギ。
「縦の流れはラインで作る」
ブラウスのふくらみを整える
サイドラインのしたたかさ
優美な丸みを帯びた白ブラウスに、立体感をもたらすパンツのサイドライン。細すぎず、適度な太さのカジュアルすぎないラインゆえ、レディなブラウスも浮かずになじむ。
やさしげなフォルムのブラウスと、どこかスポーティな一面を持つスラックス。静と動のようなパラドックスな組み合わせも、お互いを高めてくれる要因に。
「カドの取れたメンズライク」
端正へと導く
削ぎ落とされた縦ライン
メンズライクなディテールを、単なるカジュアルに見せない無駄のないIライン。細身かつ、ややとろみのあるオーバーオールの縦に流れる質感が、タフながらしなやかを両立。
ともすればラフな印象をもたらすTシャツとサロペットに、色の力で静けさをおぎなう正攻法。マイルドながらどこか身なりを整えてくれる濃淡様々なベージュのおかげで、静謐なムードをキープ。
「ALLネイビーが重くない」
色の質量を散らすように
流れの良さに身を任せる
深いVネックにストンと落ちるシルエット。ネイビーゆえの重さを、必然的に軽やかに見せてくれる素材やフォルムに頼るのも一つの手。ネイビー×ブラックのポイント使いで、スタイルアップにもつながる。
絶妙なカッティングのフレンチスリーブなど、シャープに見せるための仕掛けも暗いトーンにひきづられないためのギミック。腰に巻いたカットソーが、オールインワンの単調さを回避。
「ふくらみが飾り気」
しぐさ一つで目を奪う
全方位のダイナミックな揺れ
ふと手を伸ばす仕草にさえ、視線を惹きつけるたっぷりとしたドレープの波打つようなはためき。前後差のあるデザインゆえの余韻が、シンプルなデニムに高揚感をもたらすきっかけに。
構築的なフォルムとハリのある素材。シンプルなままでモードに装うブラウスこそ、ベーシックなボトムスを飽きさせない新たな一手に。開放的なスカイブルーが、硬派なモードから一線を画すトリック。
「オーバーサイズ=正統派の中で」
余白のあるシルエットは
折り目正しいアイテムに託す
オーバーサイズゆえの余白とすそに向かって広がるAライン。ノンストレスなシルエットに知性をもたらす、ポロシャツという選択肢。ゆるやかな流れの中にも、凛とした表情が生まれる。
ふとももまでのロング丈ながら、サイドに施されたコンシールファスナーを開けると切れのいい見た目に一役。ややニュアンスの違うオールホワイトで、レイヤードを涼しげに見せるひと手間を。
「長くて細いはやわらかく」
タイトなネイビーがよみがえる
ニュアンスのあるもたつき
どう転んでもキレイめにつながるネイビーのニットスカートで作るペンシルライン。趣向を変えて、スエットトップスで分かりやすいMIXに甘んじる日があってもいい。縦に落ちるもたつきが、さりげない飾りに。
バランスよく見せる、「上はゆったり下は細み」の法則で、上下に抑揚をもたらす常套手段。シャープなポインテッドトゥのパンプスが、かえって息抜きとしての力を発揮。
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