L/Journal
Director’s Pick

the Theme of September

「ディレクターズ・ピック」では、今の時季にジャストタイミングで活躍しそうなアイテムをディレクター自らが提案。プロダクトのディテールやスタイリングアイデアも発信していく。

ELE STOLYOF

FLOW BEIGE

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「ELE STOLYOF」ディレクター
田中 宏幸
Hiroyuki Tanaka

9月から11月にかけてのキーカラーはベージュ。さまざまなトーンと素材によってニュアンスの違うベージュを組み合わせることで、流れるようなベージュのグラデーションを表現している。「ベージュというカラーは、肌になじむし落ち着いた印象を与えます。洗練されたベージュは、カジュアルなアイテムでもきちんと見えるので、強さと優しさを同時に表現したいELE STOLYOFの女性像にも合うと考えています」。秋のラインナップにある、ピンクやグリーンなどの優しいカラーや、黒や赤などの強いカラーもベージュとも相性がよく、今までと一味違う新鮮なカラーコーディネートを発見できそう。「素材によってまったく違う表情を見せるベージュをいくつも重ねて、“FLOW BEIGE”の世界を楽しんでください」

FLOW BEIGE

One Piece

¥41,800(税込)

フーディカラーの部分は取り外し可能で、外すとシンプルなシャツワンピースに。フーディカラーは別のアイテムとのコーディネートにも利用できる。シワになりにくく、縦横にストレッチが利いた素材なので、カジュアルになりすぎない大人のためのシャツワンピース。ベージュのニットやパンツをあわせて、カラーグラデーションする着こなしがおすすめ。

Recommended Items

  • 01

    着こなしの幅を広げる、
    シアーなベージュニット

    着回しのきくハイネックニットは、清涼感のある感触と透け感が絶妙。晩夏から初秋の気候にも活躍しそう。シアーな生地と透けて見える肌とのコンビネーションがセンシュアルで、肩から袖にかけて、編み地を変えたラインが入って、ベージュのワントーンにアクセントを与えている。ハイウエストのパンツにインして着られるよう、着丈は長めになっている。

    Knit ¥20,900 (税込)
  • 02

    機能的に仕上げた、
    大人のミリタリーコート

    裏に肌触りのいいカットソーの生地を貼り合わせた、ボンディング素材のコート。M-51のモッズコートをベースにしつつ、ミリタリーの要素はそぎ落としてミニマルに仕上げている。フードはエッジにストリング利いているので立体的に。裾やバックにも同じくストリングが入っていて、絞ればシルエットが変わる。ジェンダーフリーだが、袖口にドットボタンがついているので、折り返して袖の長さを調節できる。

    Coat ¥61,600 (税込)
  • 03

    今の気分を凝縮した、
    バレル・シルエット

    バレル(樽)型の特徴的なシルエットは、センタープレスの位置に切り替えが入っていてタック入り。裾に向かってテーパードになっていて、裾にはファスナーが付いてスリット入りに見せることもできる。ウエストはゴム仕様で、内側にストリングが入っているので、絞りを調節可能。ウールのスムース素材を使っているので、はき心地は抜群。ヒールを合わせてフェミニンな着こなしも新鮮。

    Pants ¥26,400 (税込)
  • 04

    黒×ベージュの、
    印象的なコントラスト

    正面から見るとシンプルなベージュのワンピースは、後ろはブラック一色というコントラストが目を引く。前のベージュ部分はウールのスムース素材を使用しているが、後ろはストレッチのきいた機能素材を使っているためシワになりにくい。ベルトやカフス、スタンドカラーなど、ディテールまで工夫を凝らした長く着られる一着。色違いで、ネイビー×ホワイト、レッド×レッド(素材違い)がある。

    One Piece ¥39,600 (税込)

STUMBLY

PRINT FOCUS

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「STUMBLY」
コンセプトディレクター
土井 一寛
Kazuhiro Doi

スタンダードなアイテムを再解釈して、モダンにアップデートし続けているSTUMBLY。さらにコンテポラリーな要素を加えるべく、今シーズンは初めてプリントにトライ。“スタンダードの再解釈”をコンセプトとするブランドとして、ストライプやヘリンボーン柄、トライバル柄、またはアートをインスピレーション源とした柄など、ファッションのアーカイブでなじみあるパターンを、大胆にアレンジしてモダンに昇華させている。「たとえばスタンダードなものに苦手意識がある人でも、STUMBLYなら着てみたいと思えるような、モード感と上品さを兼ね備えたニュースタンダードを作りたい。制服やユニフォームを経験した人が、大人になって改めて進化したスタンダードに触れて、やっぱりいいなと気づく機会を提供できたらいいですね」

PRINT FOCUS

Skirt

¥30,800(税込)

ドイツの抽象画家ゲルハルト・リヒターからインスパイアされた、“ペインテッド・アート”にフォーカスしたプリント。シルク素材とアシンメトリーなカッティングが、風をまとうとプリントと共にリズミカルに揺れる。エレガントになりすぎないよう、ウエストはブラックで引き締め、シャープな印象をプラス。

Recommended Items

  • 01

    メンズライクなパターンが
    組み合わさってフェミニンに

    メンズのシャツに使われるような、クラシックなストライプやジオメトリック柄をパッチワークし、新たなパターンの可能性を広げた。胸元から下へ向かってボリュームたっぷりのアコーデオンプリーツを施してコンテンポラリーなシルエットを実現し、モードな存在感とプリントの妙を味わえる一着に仕上げている。

    Dress ¥86,900 (税込)
  • 02

    モダンに着こなす、
    トライバル柄の新しい魅力

    ファッションのルーツをたどれば、トライバルなパターンもスタンダードのひとつ。ネイティブアメリカンのナバホ柄は、ナチュラルな印象になりすぎないよう、落ち感のきれいなドライタッチの生地をチョイス。Aラインのシルエットに落とし込んでモダンなシャツドレスに仕上げた。フロントを開いて羽織っても使えるし、スリットがたっぷり入っているのでボトムとのレイヤードも楽しめる。

    Shirt Dress ¥46,200 (税込)
  • 03

    水彩画のようなタッチの
    揺れるプリントスカーフ

    フロントは着回しのきくベージュのニットだが、バックには同系色のトーンでペインテッド・アートのようなプリントスカーフが揺れる、ドラマティックなトップス。動いたときに後ろに美しく流れるよう、スカーフの角度が計算されている。イメージルックでは、サテンのミリタリーパンツを合わせて、ソフトモードなイメージのコーディネートを提案している。

    Knit Tops ¥35,200 (税込)
  • 04

    モードなアティテュードをまとった新感覚ワンピース

    ペインテッド・アートにインスパイアされたパターンのスカートに、シャツがドッキング。シルクというエレガントな素材を使いながら、シャツの衿先やカフスを長めにし、袖自体も指先が少し見えるくらいのルーズな長さに仕上げるなど、ディテールにエッジをきかせてモード感をプラスしている。1枚でコーディネートが完成された、ニュースタンダードなワンピース。

    One Piece ¥42,900 (税込)

Photo_ITCHY

Edit & Text_Ayumi Machida