Mixhibition

“DRESSCHEDULE”
Photography_Gori Kuramoto(Pygmy Company) Styling_Kaori Higuchi(KIND) 
Hair&Make-up_Nobuyuki Shiozawa(mod’s hair) Model_Randelina  Composition&Text_Chiharu Ando(GISELe)

Mixhibition

“DRESSCHEDULE”

2021 S/S Style Sample

ゆずれないこと、新たな発見、飽きないためのひと工夫など。「なぜか目にとまる理由」を紐解くように、とある女性のスタイリング・プランを追跡。

Issue#07

MAKE ME UP

メイクするように服を着る

夏の素肌にとって心地よい服には、
「キレイに見せてくれる力」と
「キレイになりたいと思わせてくれる力」の2つがある。
リップ1本で自信が持てるように、
そでを通すだけでスイッチが入るワードローブをコレクト。

01PLAN

メイクでは出せない「透明感」

タフなドレスをやわらげる
光のヴェールをレイヤード

シンプルな黒のロングドレスに光を宿すように、シアーなトップスをIN。これ以上の装飾は不要。躍動感のある黒と、透明感のある白が織りなす、美しいコントラストだけで事足りる。

適度なゆとりのあるドレスと、ライトな質感だからできる、今の時季にちょうどいいレイヤード。無造作にロールアップしたスリーブが隙として作用。

02PLAN

美意識が上がる「明度の高さ」

クリーンな白とフレッシュなイエローの
ポジティブなツートーン

シンプルにまとうだけで前向きなオーラが漂う、まじりけのない白とレモンイエローの配色バランス。飾らないパンツスタイルで表現するのがスマートな選択。

パンツはドライなリネン。その独特の素材感によって、いい意味で色の主張が前に出すぎないから、初めてカラーパンツにトライする人にとってもおすすめの1本。

03PLAN

内に秘めて「ブラウンの陰影」

アイシャドウパレットのように ブラウンの質感を丁寧に重ねる

美しい陰影を語るアイメイクから着想を得た、ブラウンのグラデーション。オーガンジーのワンピースからサテンのサロペットをのぞかせる。「マット」と「ツヤ」を重ねるようなイメージで。

ドレスとサロペット。どちらもゆったりとしたフォルムでありながら、重ねることでそれぞれの素材の違いがきわ立ち、もたつくことなく絶妙な立体感として成立。

04PLAN

知性を促す「漆黒のアウトライン」

凛々しい黒を上下に置き、
曖昧なブラウスの存在を「ぼやけさせない」

丸みのあるブラウスの存在感を高めるために黒を利用。シアーなトップスやスマートなパンツなど女性らしい黒を選べば、ソフトなムードをくずすことなく引き立ててくれる。

そでと身頃をひと続きのパターンで仕立てたモードなブラウス。シンプルな黒は、そんなブラウスを引き立てるのと同時に、膨張感を抑え、より「着やすく」アシストする効果もあり。

05PLAN

「光を受けて」完成する

日差しの下で表情が変わる微細なシルバー

朝の光、日中の日差し、夕暮れどき。光の変化によって異なる表情を楽しめるようなラメニットを主役に。反して、光を吸収する黒のスカートを添えて、より光沢感を高めて。

たとえメイクをレスしても、光を反射するニットさえあれば目を引く姿に。スカートはあえてドライタッチの黒を選び、ニットのテクスチャーを十分に堪能。

06PLAN

「華やかな白」の効果でトーンアップ

表情を明るく映し出す
装う上でのレフ板効果

肌をキレイに見せる=白を着る、という常套手段に回帰。ただし「普通」ではつまらない。しのばせたり、重ねたり。白に「厚み」を持たせることが、効果も見た目も高まる起因に。

オールインワンの下に白いブラウスをしのばせたり、トップスとジャケットを重ねたり。あえて「シンプルに着ない白」によって、トーンアップに加え、風格のあるスタイリングへと昇華。

07PLAN

「ハイライトのような」輝きを

色というよりツヤを補うイメージで。
素肌に溶け込むニュアンスカラー

限りなく黒に近い落ち着きのあるネイビーの空気を変える、輝きを含んだスカートを。ゆれることでさらに優美な魅力が増し、「シンプルなのにセンシュアル」のバランスが成立。

ややハリのあるタンクトップと、細かなシボを施したスカート。風合いの違いが、どちらもサテンなのにフラットに見えない理由。素肌にすべるような心地よい質感を全身で味わいたい。