Mixhibition

“VISIONEDITION”
Photography_Gori Kuramoto(Pygmy Company) Styling_Kaori Higuchi(KIND)
Hair&Make-up_Nobuyuki Shiozawa(mod’s hair) Model_Randelina  Composition&Text_Chiharu Ando(GISELe)

Mixhibition

“DRESSCHEDULE”

2021 S/S Style Sample

ゆずれないこと、新たな発見、飽きないためのひと工夫など。「なぜか目にとまる理由」を紐解くように、とある女性のスタイリング・プランを追跡。

Issue#05

MAKE IT EASY

見心地のよさから抜け出せない

着心地のよさはクリアした上で、
同じように求めたい視覚的な心地よさ。
高揚感のあるシルエットやカラーに身を包み、
着る以上の価値を見出したい。

01PLAN

「黒でとどめて、白で流す」

黒は黒らしく、白は白らしく。
色のイメージに沿った収まりのいいモノトーン

黒であることに加え、シャープさが光るテーラリングのベストに、ゆるやかになびく白スカートをセット。黒は強く、白はやさしく。ありのままの配色は、それだけで落ち着かせてくれる。

端正な表情へと導くピークドラペルのベスト。スカートはダブルバックル仕様で、ベストを重ねる以外にも、ミニマルな黒トップスをINした着こなしにも最適。

02PLAN

「スカートにはない曲線美」

ストレートでもワイドでもない。
形自体がデザインとなるバレルライン

立体的なのに力みは一切感じさせない、丸みを帯びたパンツはときにスカート以上の抜け感が見込めることも。角を作らずしてモードでいられる、新たなバランスを形成。

タックをほどこされたハイウエストにより、特徴的なフォルムでもスッキリとした印象に。わずかに前後差のあるブラウスを添えて、スタイリングにさらなる躍動感をプラス。

03PLAN

「流れのいいベージュに身を任せる」

どこからでも「見心地」がいい
ニュートラルなワントーン

縦の落ち感が美しいバックスタイルに、前後差があることによって不規則な動きをもたらすブラウス。ボトムを同系色でまとめた「ほぼ1色」の中でこそ、その魅力がダイレクトに生きてくる。

透明感のある軽やかなブラウスに、夏に向く重みとして働くドライなショートパンツ。シルエットに加えて、素材の違いを楽しむ余裕も織り交ぜた、趣向を凝らしたワントーン。

04PLAN

「服にも言える余白」

想像力と創造力が磨かれる
クリーンなワンピース

足すか引くか。重ねるかありのままか。自分次第でいかようにも振れる真っ白なワンピースを前にすると、スタイリングの直感が冴えわたる。たとえば今日はジャケットを添えて、甘くは転ばせない工夫を。

裾にかけてギャザーをほどこしたことにより、力強いゆれ感を表現できるワンピース。シルエットにインパクトがある分、ノースリーブなど他はごくシンプルにとどめた計算づくの設計。

05PLAN

「柔軟なブラック」

夏の景色を投影したような
コンフォートなALLブラック

木々の間から夏の光が差したようにも見えるサマープリントのスカートを、オーバーサイズのブラウスに添えた高揚感のあるワントーン。ロングタイも余韻づくりの一助に。

デコルテがのぞくネックラインやサイドスリットなど、黒にありがちな重厚感を極力おさえたこだわりが光るブラウス。スカートはゴムウエストで着心地も快適。

06PLAN

「足さずに、ひねる」

何を着るかよりどう着るか。
「結ぶだけ」で同じ服なのに違う顔

変えたり、足したりすることだけが、気分転換の手段ではない。もとあるプレーンなロングシャツの裾を思い切りよくアレンジし、思いのままの立体感をセルフメイク。

サイドのボタンの開閉で、スリットを操作できるデザインだからこそたやすい裾のアレンジ。シンプルなスカートにとっては、この独特の立体感だけでも飾りとして成立する。

07PLAN

「休ませてくれるシルエット」

ドレスとスカートを連続させた
迫力のあるロング&リーン

あえてメリハリをなくし、体全体でゆるやかなAラインを形成。それでもゆるみを感じさせないのは、繊細なストライプとリズムを作るフーディが備わっているから。

ドレスとコートの間をとったような、進化を遂げたロングシャツ。切れ味のいいストライプ柄と、まじりけのないクリアなスカートをはさみ、Aラインで陥りがちな重厚感をカット。

08PLAN

「嬉しい質感を繰り返す」

透過性がある白の中で
とろみとあたたかみを繰り返す

しなやかなとろみのあるドレスに、リネンがMIXされたドライなニットパンツを組み合わせて心地よい風合いを追求。真っ白よりも親しみのあるまろやかな発色も穏やかに見える理由。

ニットパンツといえど、ドライな質感と透かし編みで、今の時季にちょうどいいぬくもりとして作用。リラックス感が出すぎないように、異なる質感のブラウスが助けてくれる。