旅をこよなく愛するデザイナーの河原さん。今回の妄想旅のデスティネーションはメキシコで、建築の巨匠ルイス・バラガンが作った建築物がテーマだ。「バラガンの作るカラフルな建築群が好き。あの鮮やかなカラーパレットを、秋冬に大人の女性が着たら素敵だなと思いました」。バラガンが愛したのは、ピンク、赤錆、黄土、赤、黄色、青、白、薄紫の8色で、それらの色を使ったさまざまな建築物が、メキシコの太陽を浴びて自然の中に溶け込んでいる。バラガンは、植物が代用するから緑色を使わなかったというが、FLOMLのコレクションではポイントとして効果的に登場する。「見ているだけで気持ちが上がるようなカラフルなラインナップです」。ニットが充実したコレクションには、建築をモチーフにしたパネル使いなども反映されていて心踊る。